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北海道松前町法幢寺の孟宗竹林の間伐等

2018年11月10日

 平成30年11月10日(土)、北海道松前町(まつまえちょう)法幢寺(ほうどうじ)境内にある孟宗竹林で間伐等の作業を実施しました。
 法幢寺は、松前藩主松前家の菩提寺で、曹洞宗の寺院です。境内には「御霊屋(みたまや)」と呼ばれる歴代藩主の位牌が収められている建物があります。また、寺の裏手から松前藩主松前家墓所に繋がる通路があり、この墓所手前に、今回作業した孟宗竹林があります。この孟宗竹林は、松前藩の家老が佐渡から松前に移入したものがもとになっています。
 孟宗竹林は、北海道では珍しい風景を醸し出し、また、過去の本州との交流の歴史を示すものとして、北海道の古都・松前の観光の一面を担っています。このような竹林を、健全な林とし、美しい景観づくり、竹材資源の有効活用に資する目的で、間伐を行いました。
 間伐作業は、当社の呼びかけで、渡島総合振興局西部森林室から室長神馬昭男氏、主任斎藤学氏の2名、地元の鍋谷司氏がボランティアで参加していただき、当社から、山下拓人、樹木医木戸口和裕の計2名、合計5名で行いました。作業は、間伐のほか、間伐木は竹炭にするため、90cmの長さに玉切ることや枝などを林外に搬出するための袋詰めのための細断を行いました。林内には、過去の間伐木が林内に堆積されており、この玉切り作業に時間が割かれ、間伐は40本程度しかできませんでした。
 玉切りした竹材は、(有)ニシモク(代表取締役西川敏郎氏)様のご好意により、当日、同社社員の方3名がトラック2台で同社有地に運搬していただきました。また、後日、同社で竹炭化していただくことになっており、竹炭は竹林所有者やボランティアで参加していただいた方々などに配布する予定です。
 また、竹林の地力の増進のため、竹林の一部に、堆肥、遅効性固形肥料を施し、そこへ、フルボ酸の植物活性剤「フジミン」(販売元:サンスイ・ナビコ㈱)の散布を行いました。
 堆肥は、岩見沢市の指導林家玉田孝氏(玉田産業㈱取締役)が牛糞をベースに2年以上寝かした完熟堆肥です。また、フルボ酸はキレート効果による養分の運び屋の役割をします。この竹林が活力にあふれ、タケノコの利用や適正な間伐への展開を期待して行いました。
 間伐は、汗だくとなる重筋労働ですが、林内が明るくなったという達成感がありました。参加の皆様、お疲れ様でした。竹の間伐は毎年少しづつ行うエンドレスの作業でありますことから、今回のCSR活動が地域で広がっていくことを願っています。

着手前(古くなった竹が目立ちます)
完了後(古くなった竹を優先して40本程度間伐しました)
玉切り(過去に間伐され堆積したものの玉切り)
トラック積込地点まで人力運搬
トラックへの積込(2台目)
堆肥の施用
遅効性固形肥料の施用(※ヤブツバキが竹林内に侵入しているのが写っているが、これも北海道では珍しい光景)
フルボ酸の植物活性剤「フジミン」に散布