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新十津川町職員防災研修でのEVAGによる避難行動訓練の実施

2019年07月23日

 令和1年7月23日、北海道新十津川町において、町職員の方々70名を対象に、防災研修の一部のお時間をいただき、午前の部、午後の部と計2回、各50分、当社のCSR活動として、EVAG(豪雨災害編)を用いた避難行動訓練を行いました。
 EVAG(Evacuation (避難)Activity(行動) Games (ゲーム))は、当社のグループ会社である国土防災技術㈱が開発した防災教育教材で、豪雨災害編がサンスイ・ナビコ㈱から販売されています(1セット税別8,500円)。この開発目的は、確かな情報を見極め、自分で優先順位を判断し、行動できる自立した人を育てることです。そして、さらに、自助、共助への気づきを促すことにあります。
 防災教育教材としては、DIG(簡易型図上訓練:Disaster(災害)Imagination(想像力) Game(ゲーム)の頭文字)、HUG(避難所運営ゲーム:Hinanzyo Unei Gameの頭文字と英語でHUG「抱きしめる」という意味)、あるいは、北海道庁がHUGの北海道版として作成した「DOはぐ」がありますが、避難行動に焦点をあてた防災教材は、このEVAGが唯一です。

 今夏の研修では、まず始めに、EVAGの解説を行い、次に、実際にEVAGを用いて、ワークショップを行いました。具体的には、自分と異なる属性(例:80男性一人暮らし、10歳女性右腕骨折、等)を ロールプレイしながら、豪雨による災害リスクが高まる中で、疑似避難行動訓練(シュミレーション)を体験し、グループディスカッションを行い、課題について考察します。

 ファシリテーターは、当社グループ会社である国土防災技術㈱コミュニティ防災課の大沼乃里子氏が行い、避難所係は当社の岩井政人と木戸口和裕が務めました。

1 EVAGの説明
2EVAGを用いての研修状況

 ワークショップには、通常2時間程度必要ですが、今回の新十津川町での職員研修では、時間の関係から、グループディスカッションを割愛して、体験重視の研修としました。
 今回のEVAGを用いた訓練の参加者の主な感想は、次のとおりです。
・災害時の避難に頼れるのは、身近な人なので、日頃からのご近所づきあいが大事であると感じた。
・災害情報が刻々と変化して、シュミレーションが進むにつれ、恐怖を感じた。
・避難するにしても、ロールプレイでいろんな事情を抱えた人がいる、ということを考えさせられた。

 私どもの会社は、防災施設のコンサルティングを主としていますが、防災教育のほか、地区防災計画や市町村防災計画の策定支援などの受託を通して、ソフト対策においても、道民の方々の生命を守ることに貢献してまいりたいと考えています。