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『Wild Hokkaido!選「松前」』で世界に発信された北海道松前町法幢寺の孟宗竹林 ~間伐等作業報告・その3~

2020年11月16日

 平成30年(2018年)から、毎年11月に間伐して、本年(2020年)11月10日、3度目の間伐を行いました。
 法幢寺は、松前藩主松前家の菩提寺で、曹洞宗の寺院です。境内には「御霊屋(みたまや)」と呼ばれる歴代藩主の位牌が収められている建物があります。また、寺の横から松前藩主松前家墓所に繋がる通路があり、この墓所手前に、今回作業した孟宗竹林があります。

 孟宗竹林は、北海道では珍しい風景を醸し出し、また、過去の本州との交流の歴史を示すものとして、北海道の古都・松前の観光の一面を担っています。このような竹林を、健全な林とし、美しい景観づくり、竹材資源の有効活用に資する目的で、間伐等を行いました。

 間伐作業は、当社のボランティア参加の呼びかけで、渡島総合振興局西部森林室から室長松田弥氏、森林整備課長宇野雅巳氏の計2名、松前町商工観光課から主査松浦慎也氏(午後のみ参加)の計1名、苫小牧市から樹木医金田正弘氏(日本樹木医会北海道支部長)とご子息の金田紘幸氏の計2名、当社から課長補佐山下拓人、樹木医木戸口和裕の計2名、合計7名が参加し、「協働」で行いました。

間伐作業(金田正弘氏撮影)
間伐作業(金田正弘氏撮影)

 作業は、間伐のほか、間伐木は竹炭にするため、90cmの長さに玉切ることや枝払いすること、枝葉などを林外に搬出することやそのための細断を行いました。本年、2台の電動チェンソーの使用により、工程は上がりましたが、その分総伐採量が増えて、ハードな作業となりました。参加者は、気温が低い中、汗だくでの作業となりました。

着手前(2020.10.16撮影)
着手前(2020.10.16撮影)
完了後(2020.11.11撮影)
完了後(2020.11.11撮影)

 玉切りした竹材や枝葉は、(有)ニシモク(代表取締役西川敏郎氏)様のご好意により、当日、同社社員の方3名がトラック3台で同社有地に運搬していただきました。後日、同社で竹炭化していただくことになっており、竹炭は竹林所有者やボランティアで参加していただいた方々などに配布する予定です。

竹の枝葉の運搬
竹の枝葉の運搬

 また、竹炭のような主にエネルギー利用だけではなく、マテリアル利用の「割竹縦穴式土壌改良法」用資材として、金田樹木医に竹材を引き取っていただいたので、同氏の行っている全道各地での桜などの樹勢回復に活用される見込みです。

 また、竹林の地力の増進のため、竹林内の一部にエアレーションを行い、「砂川レイクサイドの会」様から寄贈された堆肥20L、1袋と、フルボ酸の植物活性剤「フジミン®」500倍希釈液36Lを散布しました。フルボ酸はキレート効果による養分の運び屋の役割をします。この竹林が活力にあふれ、タケノコの利用や適正な間伐への展開を期待して行いました。

フルボ酸の植物活性剤「フジミン®」500倍希釈液の散布
フルボ酸の植物活性剤「フジミン®」500倍希釈液の散布

 これらにより、黄化した竹もほぼ間伐済みとなりました。竹林内で傘をさして歩けないところは、一部ありますが、3年がかりで、ようやく観光客に見せられる竹林となったのではないかと思っています。

間伐後の竹林の状況(2020.11.11撮影)
間伐後の竹林の状況(2020.11.11撮影)

 この竹林は、ささやかな面積ではありますけれども、地域の孟宗竹林管理のモデル林になるのではないでしょうか。今後は、地域資源循環システムが構築されることを念願しつつ、モデル林の維持に必要な間伐を当面行っていく考えです。

 ところで、この竹林は、本年11月7日(土)放送のNHK総合の『Wild Hokkaido!選「松前」』で紹介されていました。収録は、平成30年(2018年4月23日)に、松前観光歴史ガイドの飯田幸仁氏がナビゲーターのジェームス・プリティ氏を案内して行われています。当時は、当社が間伐を始める直前の春期で、密生し黄化した竹が映像に多く映っていて、決して美しい竹林ではなかったことは残念ではありますが、世界にこの竹林が紹介された意義は大きいと思っています。

 コロナ禍の中ではありますが、世界各地からの観光客をもてなす準備はこの竹林ではできています。
 北海道松前町に観光等でおいでいただいた多くの方々に、福山城や寺町、桜などのほか、この竹林も是非見ていただきたい。