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北海道松前公園の桜の樹勢回復措置

2020年06月16日

 令和2年6月11日に、北海道松前公園の桜の樹勢回復措置を行いました。松前公園は、日本さくらの会の「さくらの名所100選の地」で、比較的温暖な気候のため、全国有数の桜の栽培品種の集植地となっています。近年、樹勢の衰えをみせる樹木が見受けられるため、このうちの6本を対象に、松前町商工観光課主査松浦慎也氏と当社樹木医の木戸口和裕の2名で行いました。
 対象木の内訳は、昨年11月12日にフルボ酸の植物活性剤「フジミン®」(以下「フジミン」といいます。)を散布した松前神社社務所そばの名木「御座の間匂」1本のほか、「純愛霞」1本、「冬桜」2本、「紅霞桜」1本、「紅玉恵」1本の計6本です。

御座の間匂
純愛霞
冬桜
冬桜
紅霞桜
紅玉恵

 松前公園では、これまでも桜の根の分布範囲にエアレーションし、できた穴への固形肥料(まるやま1号)投入を主体に行い、必要に応じて、堆肥や普通化成肥料の散布という施肥を行っています。
 今回の樹勢措置も基本的には施肥ですが、次のとおり行いました。
①穴あけ器で深さ10cm程度のエアレーションを樹冠の縁付近に環状に多数行うとともに、根の範囲全体にも格子状に行った
②木質チップを水分調整材に使用した北海道砂川産堆肥と稚内珪藻土(厳密には稚内珪藻頁岩粉砕物)との混合物(以下「混合土」といいます。)を使用した
③穴あけ器によるエアレーションでできた穴には固形肥料(まるやま1号)1個投入し、その上に混合土を投入した
③混合土を根の範囲全体にも散布した
④フジミン500倍希釈液を環状及び重点的に散布するとともに、根の範囲全体にも散布した。

 上記①でエアレーションを多数行ったのは、根への酸素の供給量を増やすことを目的としています。
 上記②の稚内珪藻土には調湿機能があり、水分や養分をゆっくりと樹木に供給し、土壌の乾燥防止や肥料の緩効促進を期待しています。
 上記④フジミンのフルボ酸には、土壌中のミネラル(肥料分)を樹体内に吸収されやすい状態で受け渡す「キレート作用」があります。

エアレーション
固形肥料(まるやま1号)投入
混合土投入
フジミン希釈液散布

 今回の樹勢回復措置により、本年の新梢の伸び、来年の花数や花の色合いにどの程度影響を与えるものかを注視していきたいと思っています。