北海道当別町開拓記念樹イチイにおける「協働」での保全作業その4
2020年04月01日
令和2年3月30日(月)に、北海道当別町(とうべつちょう)当別神社境内に隣接した公園内にある当別町開拓記念樹イチイの雪吊りの取り外しと施肥の作業を行いました。参加者は、当別町環境生活課長中渡憲彦氏、当社から理事金井茂、樹木医木戸口和裕の3名です。
今冬は雪が少なかったことや3月の気温も高かったことから、雪解けが早く、昨年の実施日4月11日と比べると、13日ほど早い作業となりました。
まず、雪吊りの縄を外し、帆柱や支柱の撤去を行いました。
施肥は、これまで、イチイの根を囲むコンクリート壁の中、次に木柵の内側に行ってきましたが、今回は、細根が多く分布していることを確認した木柵の外側に対して行いました。
まず、細根の分布範囲を、ハルニレのある南東側と北西側のそれぞれ1m程度、南西側2m程度とし、この範囲の地拵えを行いました。具体的には、鍬による表層の雑草の根の除去です。
施肥の内容は次のとおり。
①固形肥料の埋め込み
「まるやま1号」という遅効性固形肥料を穴あけ器によるエアレーションを兼ねた穴に投入しました。
②堆肥等混合物の散布
深川の牛糞堆肥15L、高度化成燐加安15号(製造元:日東エコショー㈱:代理店サンスイ・ナビコ㈱)5L、稚内珪藻土5L、フルボ酸の植物活性剤「フジミン」(販売元サンスイ・ナビコ㈱)100mLを混入し、合計約25Lの混合物を散布しました。
③フルボ酸の植物活性剤「フジミン」の散布
今回、施肥した木柵の外側を重点的に散布し、昨年11月に施肥したコンクリート壁内及び木柵内にも、フジミン500倍希釈液を合計60L散布しました。
次回は、本年11月に雪吊り等の作業を「協働」で行うことを当別町環境生活課長と打合せをして、作業を終了しました。