社長挨拶会社情報

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北海道は国土面積の5分の1超という広大な大地と、森林面積率70%が示すように豊かな自然環境に恵まれています。加えて大型カルデラ火山の分布や周氷河作用によるダイナミックな山岳景観、そしてこれと対比される広大な低湿地の発達により大陸的な地形景観がみられるのが特徴です。弊社はこの地域にふさわしい技術を適切に提供するため、2005年に国土防災技術株式会社より分社して設立されました。

2016年に十勝地方を襲った台風は広域にわたり土砂の流出と氾濫を発生させ、2018年の胆振東部震災では前例のない規模の斜面崩壊が発生しました。平時には穏やかな景観の構成要素となっていた周氷河堆積物や火山砕屑物が突然に全く別の荒々しい表情を見せる。わたしたちはこれらの災害を通じて自然に対する畏怖の念を改めながらもそこからまた新たな防災上の知見を得ることとなりました。

弊社の技術スタイルは、理論に拘泥することなく上述のような経験や実践より得た知見を積み重ね、社内での議論を通じて磨き上げていくことに特長があります。日頃より社内対話に重きを置いており、業務においてはグループ体制をベースに、効率的なグループ間のネットワークや迅速なレスポンス、適切な照査により顧客満足度の高い成果を蓄積していくことを常に目標としています。

近年増加する異常気象や台風の襲来に加え、いつ起こるかわからない地震への備え。安心・安全な生活の脅威となるこれら喫緊の命題に対し、弊社はこれまで培った“土と水と緑の技術”とともに新しい技術を積極的に取り入れ、北の大地を守るため今後も研鑽を続けてまいります。

代表取締役社長
小沼 忠久